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洗濯もん干してたら、綺麗な月見えた。今夜は中秋の名月やったな。波が打ち寄せるのが月の仕業とか言うけど、自分には月の光が静かに、干してあるバスタオルとかパンツを照らしてくれるだけで十分。月の光といえば、今はドビッシーでもヴェートーベンでもなく、スキマスイッチの「奏」が染みる。本来、彼と彼女の繋がりを歌っているのだけど、今夜はローラー小娘と二人なんで、寝顔を見てると、彼女とこれからも繋がっていけたらええなと思う。二人で晩飯のたこ焼きを作り、二人でハフハフしながら食い、風呂に入り、しりとりにつきあって寝る。たったこれだけ。年々育児というか子育てに手抜きが目立つ。
高校生の時、親父は蒸発したのだけど、それ以前にも思い出がほとんど無い。たったいちどキリ、近所にあった池の手漕ぎボートに載せてくれたのだけ、鮮明に覚えてる。親父の漕ぐオールは力強くて、池に浸した手が、グングン水の抵抗を感じたわ。ほんまは、生きてんのか死んだのかも自分は知らん。自分の中では「消えてしまった人」なんで、今は何も感情が無いな。でも、どっかでおんなじ月、見てるかもしれん。親父と一緒に見たことの無い月、今は子供と見てる。
来年も、再来年も、その次の年も、ずっとずっとずっとローラー小娘とベンラダに立つんで、最高に照らしてくれ、お月さん頼む。