静寂を破るな

ここに(妙見山)も「ローリング族」がおった。自分たちの頃とは明らかに様子が違う(時を経ても、迷惑であることには変わりない)。10台ほどのリッターバイクが一列になって、カーブの連続する道を、駆け下り&駆け上りしてる。しかも、見たところ全員がエエ歳の大人や。リーダー格と思われるホンダのステップワゴン(中にはバイク積載)まで、最後尾に付いてる。いくらマシンの旋回性能やブレーキ性能、タイヤのコンパウンドが良くなろうとも、操っているのは「人間」。コーナーでこいつらが飛んだら、巻き添え食って”ザクロ”になんのはこっちや。あったまきたんで、坂の途中で立ち止まり、携帯電話で110番した。場所と状況の酷さを伝えてたら、電波状況の悪さで切れてしまった。同時に後方のコーナーで溜まってた彼らの一人が「すんませ〜ん!もう止めますから!通報堪忍して〜!」と大声で謝りながらペコペコおじぎして拝んどる。

情けない!情けなサ過ぎる。「おっさんら、かっこ悪過ぎんぞぉ!!!」(ココロで叫ぶ)

ようやく平和になったんで、頂上を目指した。すると先ほどの”宇宙一かっこ悪い連中”も頂上駐車場目指して上がってきた。追い抜きざまに、左手を上げて挨拶して行った。何を今更という感じや。同じ二輪に乗るものとして、絶対許されへんな。エンジンは負けるけど、「男気」と「感謝の気持ち」は100万倍こっちが上やぞ!怒ったら急にペダリングパワーが出だした。

この後の止々路美の登りは、調子悪いながらも、心拍の上り方やはぁはぁの仕方、尻筋の使い方(当社比)がよみがえったよ。