田舎も春

Yukkdo


山陰、松江の海岸沿いもようやく春。ウグイスの鳴き声もこなれてきてたし、ツバメも沢山見かけた。今回の冬の厳しさが凄かったんで、春の到来はまた格別やねぇ。桜、まだ咲いてるかしら?と期待して、お袋と二人で現地の花見どろこ「チェリーロード」に行ってみた。残念だけど全部”葉桜”。春の訪れって凄くじれったいのに、去り行く様は「マッハの速さで」。愛想ないね、春って。
チェリーロードに行くって決めた道中、もう脳内は”チチチチ、チチチチ、チェリ〜ボ〜ム!”って曲が果てしなく湧き上がってきて止まらない。彼女達のステージ上のコスチウム「コルセットとガーダーベルト」姿も、脳裏に焼きついて離れない。ああ、春だ春だ。

ほんまはね、大阪で自転車三昧の週末にしたかったよ。ごっつい乗りたかったよ。
お袋は今年で67か68になる。何度も大病を患って、記憶しているダケで20回くらい入院とか手術とかあった。今のところ元気で生活してるけど、さて、人間いつか別れの時が来る。あと10年生きるとして、月に一回会いに行っても、1回×12ケ月×10年という掛け算の答えは、120回。実際にはそれ以下になるだろうし。そうやって数えると、自分の遊びを優先させてる場合じゃないって、殊勝なことを思った。

趣味(今は自転車かな)はとても大事だけど、それより大切なことは山ほどある。
今回の帰省も、墓参りとおんなじで、行けば行ったで気持ちがスッとしたから、これでいい。そう、これでいいのだ。