日本一にはなれなかったけれど

それで全てが終わったわけじゃない。ファンの一人としては、ハラハラドキドキの楽しいシーズンやった。むしろ、31年間我慢して応援を続けた相手チームのファンこそ、称えるべきやな。よく我慢したと。

通勤帰路、新地のド真ん中を走ってみた。バブル時代、接待に散々使ったラウンジやバーは、その跡形も無い。けれど、道行くおねいちゃんやネオンは、相変わらず妖艶な光を放ち続けてた。あの頃呑んだ酒、払ったお金は幻だったのかな。野田阪神のいつもの立ち呑みにフラっと入り、日本シリーズの中継が流れるラジヲを肴に、ぼんやり呑んだ。アナウンサーの絶叫が他人事みたいに聞こえたわ。シーズン中の熱さもまた、幻だったのか。家にたどり着いて、豚の生姜焼きを作り、ローラー小娘との晩飯。小学校高学年の突っ込みは、容赦無く、日増しに手厳しいものになってる。ボケる方も、ココロして掛からねばならん。これは紛れも無い現実。

自転車:通勤往復16km 琉球ペダリング