新しい車はどこへ連れて行ってくれるのだろう

ボディに沢山の雨粒が並んで、とても綺麗だったけど、そんな写真撮ってたら会社に遅刻するので、今朝は諦めた。自慢の写真はまた今度な。
やっぱり全てが違うな。排気量もたった500ccでかいだけやのに、飛ぶように走るぞ。中も広い。スイッチ類もメリハリが利いてて、ごっつ気持ちエエ。信号待ちしてたら、エンジン懸って無い?と思えるくらい静か。不満ゼロ。

いままで世話になったマーチを、昨日は次のオーナー(義兄)に渡してきた。新しい車を自分が運転して、ローラー家内はマーチで後方から付いて走り、約束の待ち合わせ場所まで。ルームミラーに映る姿は、洗車をを殆どしていないせいもあけど、少しやつれてヨタヨタしている様に見えたな。
思い出は、数え切れん位ある。大山や蓼科の長い長い坂道を登る時、底が抜けんばかりにアクセルを踏んでも、まったくスピードが上がらずヤキモキしたな。見かねた小娘は車の名前を叫びながら「がんばれ!がんばれ!」と連呼。そして一生懸命後部座席からシートを押してくれた。サービスエリアで昼食を取った。小娘はちっこいソーセージしか食わん。具合が悪いんかとたずねたら、「わたしが沢山食べて重たくなったら、坂道登るマーチが大変やし、我慢しとく」。坂道を下りきった町で食べたウドンはとても美味しく、家族で彼(マーチ)の健闘をたたえたわ。

大型4WDが造ったワダチを、小さなタイヤにか細いチェーンをカチャカチャ鳴らして、よくスキーにも行った。ゲレンデの飯は高いので、家族は車内でカップラーメンを食った。室内が狭いから凄い匂い充満や。親戚の引越しもいろんな物を運んでくれた。ロードレースやシクロクロスへも、沢山行った。夫婦喧嘩して家を出た時、後部座席に丸くなって眠った。薄暗いルームランプつけると、尖ってた気持ちが溶けたりしたな。

去り行く後ろ姿は不安そうに見えた。もしかしたら振り返り、振り返りしてたのかもしれんけどな。次のオーナーも大切にしれくれると思うんで、どうか体に気をつけて、しっかり働くんやぞ。
一杯思い出作ってくれて、ありがとうな!!!