常に全開男

自転車:通勤往復+舞洲クルクル45km クルクルの後いつものメンバーで角打ち。酒はええなぁ!


先日の堺クリテリゥム・オープンⅢでチームメイトが優勝したらしい。「メイト」といっても彼は22歳だから自分とはその差20年。たぶん「メイト」は彼にとって迷惑やろな。すまん。
約二年前、ある日突然クラブの練習にやってきた。自転車はクロモリのネオコットに105のコンポ。登りになると猛然とスパートして行ったんで必死のパッチで追走、そして愕然とした。「スニーカー履いとる」。当時の彼はメッセンジャーのバイトをしており、仕事も練習も全てスニーカーでこなしていたと聞いた。少しして専用のシューズとペダルを手に入れてから益々勢いづいてしまい、今ではおそらくチームで一番つおいかもしれん。彼の練習はいたってシンプル〜「常に全開」。集合場所を出た瞬間からゴールとなるショップ前数十メートル付近まで「常に全開」。市内走行などはけっこう危な目でハラハラさせられるが、「常に全開」。最近は企業に就職したらしいが、夜の舞洲にもちょいちょい出没して獲物(わたくし他)を見つけては「常に全開」。月間の走行距離は確か7,800kmとか言うてたな。以外に少なめ。

興味深いのは「実業団登録に興味が無いこと」。自分なんかは若い頃、ちょっと練習すれば強くなったような錯覚をおぼえ、ホイホイと登録してレースに出ては「こんな筈では」と首を捻りまくっていた。最後は首が3回転位したんで(実業団登録を)辞めた。今でも多くの若い人(若く無い人も)がそうした道を歩んでるな。
”楽しみ・趣味”として登録レースに出てる人を悪く言うつもりは全然無い。タチが悪いんは「上を目指す」とか訳のわからん日本語を使うやつ。「上を目指す前に足元ちゃんと見ろ」。これを語りだすと夜が明けるんでやめとくわ。

ともかく、気持ちの潔さが気に入った。
「応援したるぞ、川本!」

黒いほうのエンジン付き人間の言葉を書いとく。

「自分が思うほど、自分は強く無い」